【2025年1月1日】探鳥記録 @奥日光・湯ノ湖

大変今更ですが、明けましておめでとうございます。笑

今年は生き物と温泉の記録を中心に、本腰を入れて頑張りたい所存です。

修行中の身ではありますが、どうぞ宜しくお願いいたします。

さて、早速ですが、2025年元日に奥日光・湯ノ湖へ行ってきたので、探鳥記録を書いていきたいと思います。

目次

2025.01.01 湯ノ湖(栃木県日光市湯元)13:15-13:40 晴れ 時々 雪

図.1 湯ノ湖畔北側から湖面を臨む景観

朝、光徳沼付近では曇っていましたが、湯ノ湖に到着するころには晴れ間が出ていました。

この日の気温は奥日光で平均-3.1℃とかなり寒く、湯ノ湖に至っては午後イチにも関わらず-5℃を下回る気温でした。

図.2 湯ノ湖北側の湖畔に浮かぶオオバンとカモ類

湖はその半分程度が凍り、残された水面に多数のオオバンが浮かんでいます。

湯ノ湖の確認種リスト

目名科名和名学名
カモ目カモ科ヒドリガモMareca penelope
ホシハジロAythya ferina
キンクロハジロAythya fuligula
ミコアイサMergellus albellus
ツル目クイナ科オオバンFulica atra

ヒドリガモ Mareca penelope 、オオバン Fulica atra

図.3 湯ノ湖北側の湖面に浮かぶヒドリガモとオオバン

お馴染みのヒドリガモとオオバンが浮かんでいます。

晴れた空の下、雪が静かに舞い落ちていき、冬鳥たちを一層美しく彩ります。

ホシハジロ Aythya ferina (♂生殖羽 br)

図.3 湯ノ湖北側の湖面に浮かぶホシハジロ

ホシハジロ Aythya ferina (♂生殖羽 br.)です。

オオホシハジロ・アメリカホシハジロと外見上似ていますが、嘴の基部と先端が黒いという点で本種と同定しました。(他にも、体型、体色、嘴の形状、光彩の色などが異なり、実際に比較すると雰囲気は大きく異なるようです。)

なお、アメリカホシハジロの嘴は基部が黒くならず灰色で、オオホシハジロの嘴は全体に黒く長大です。

キンクロハジロ Aythya fuligula (♂生殖羽br.)

図.3 湯ノ湖北側の湖面に浮かぶキンクロハジロ

白黒模様が特徴的な、キンクロハジロ Aythya fuligula (♂生殖羽br.)です。

クビワキンクロ、スズガモ、コスズガモと外見上似た種が多い本種ですが、以下の2点により区別されます。

  1. 後頭に房状の長く垂れ下がる冠羽がある。
  2. 体上面が一様に黒い。

しかし、① に関しては、頭部に張り付いて一見ないように見えることがあるため注意が必要です。

②についても光の反射などでかなり微妙な時があるので、嘴の形態と配色、翼帯の配色、後頭の形と色味など、総合的に判断する必要があります。

ミコアイサ Mergellus albellus(♂生殖羽 br.)

図.4 湯ノ湖北側の湖面に浮かぶミコアイサ

特徴的な白黒模様が美しい、ミコアイサ Mergellus albellus(♂生殖羽 br.)です。

ミコアイサは、主に淡水域に飛来する冬鳥で、北海道北部で少数が繁殖しています。

私のフィールドでは見たことがなかったため、この日見れて一番嬉しかった鳥です。寒さを忘れます。笑

湯ノ湖の探鳥記録は以上ですが、2025年1月2日には中禅寺湖でも野鳥の観察を行いました🐤

湯ノ湖では見られなかった鳥たちも多く見られましたので、興味のある方は是非、こちらの記事もご覧下さい!

今年もよろしくお願いいたします。

参考文献

  • 日本鳥学会, 2024. 日本鳥類目録改訂第8版. 一般社団法人日本鳥学会. 東京
  • 高野 伸二, 2007. フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版. 財団法人 日本野鳥の会. 東京
  • 水谷高英・叶内拓哉, 2020. フィールド図鑑日本の野鳥第2版. 株式会社文一出版. 東京
  • 氏原巨雄・氏原道昭, 2015. 日本産カモの全羽衣をイラストと写真で詳述 決定版 日本のカモ識別図鑑. 株式会社誠文堂新光社. 東京
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